哲学とアートのための12の対話 2024

土曜の放課後
After School on Saturday

 第3回 話す会1

第3回 話す会 1

日時:2024年6月15日(土曜日) 午後2時〜4時
会場:Frame in VOX(B会場)
参加者:32名

日本人にとって自分の国なのに、日本や日本人について気楽に話すのは、多くの他国の人々にとってよりも難しい。スポーツの応援くらいならいいけど、それ以外で「日本、日本」と言うと、まるで外国を差別してるみたいに聞こえたり、「ナショナリスト」「右翼」と言われるような気もします。時代はもうグローバルなんだからと言っておくと楽だし、その方がイケてるような感じもあります。
 日本について気楽に語りにくいというこの雰囲気は、歴史的に作られてきました。前回雑談した佐伯啓思さんも、若い時は日本なんて考えもしなかったそうです。学問はユニバーサルな活動だから、国なんて関係ないと。それが、歳とったから日本回帰したというより、ユニバーサルな考えを突き詰めていった結果、必然的に日本という問題に行き当たった。その点にとても共感しました。
 日本は明治以降は主としてヨーロッパを、1945年の敗戦以降はアメリカをお手本にして突っ走ってきました。今生きている日本人の多くは、ずっと「戦後」を生きていると思ってきたのではないでしょうか。でも「戦後」っていったい何なのだろう? 世界はもうすっかり変わってしまいました。戦後どころか、20世紀までの常識でもう何も理解できないとも感じられます。
 今回の「話す会1」では、佐伯啓思さんとの対談を受けて、その後私が考えたことをお話しし、参加者の方々とも意見交換をしようと思います。対談の回をご覧にならなかった方も、どうぞご参加ください。(吉岡洋)


講座記録(講座前半部分)
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